ケリー基準とは?カジノで資金が枯渇しない投資法・必勝法

ケリー基準とは?

パソコンとチップの画像

ケリー基準とは、一度の勝負にどれだけのベット額が適しているかを導き出す法則です。

ケリー基準を使用することで、理論上は資金が枯渇することはありません

  • カジノのベット額
  • 株取引の投資額

など、不確実性のある状況にて用いられることが多い法則です。
そんなケリー基準について、詳しく説明していきます。

ケリー基準の計算方法

ノートの上の電卓

ケリー基準の計算方法を説明します。
非常に簡単なので、ぜひ実践してみて下さい。

計算式

ケリー基準の計算式は、以下のようになります。

ケリー基準の計算式

F=(BP-Q)÷B

F:資金に対する割合
B:オッズー1
P:勝率
Q:負ける確率(1-P)

例えば、ブラックジャックを例に考えてみます。
勝利時の配当が2倍の場合は、

B=2(勝利時の配当2倍)-1
P=49.5%
Q=50.5%

となります。
したがって、

F=(1×0.495-0.505)÷1=-0.01

となるため、F(資金に対する割合)=-0.01となります。

結果がマイナスの場合

Fの値がマイナスの場合は、資金のマイナスを意味します。
したがって、遊ぶほど資金が減るということになります。

ケリー基準で計算した結果がマイナスの場合は、理論上負けてしまうということが分かります。
つまり、マイナスの結果が出るゲームは、プレイヤーが不利なゲームであることが分かります。

ナチュラルブラックジャックを考慮する

ナチュラルブラックジャックで勝った場合、配当は2.5倍になります。
したがって、ナチュラルブラックジャックを考慮し、新たに計算し直します。

ナチュラルブラックジャックは、配当2.5倍なので、

B=2.5(勝利時の配当2.5倍)-1
P=49.5%
Q=50.5%

となります。
したがって、

F=(1.5×0.495-0.505)÷1.5=0.158

となります。
通常の勝ちの場合と合わせると、

F=0.158+(-0.01)=0.148

となります。
計算結果は、資金の約15%をベットすることが適切だと分かります。

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ハーフケリーとは?

50%と書かれた赤い看板

ハーフケリーは、半分ケリーとも呼ばれます。
ケリー基準で導き出した値の半分のベット額を1度にベットすることです。

ハーフケリーに比べて、ベット額が半分なので、資金への負担が軽減します。
したがって、負けた際の精神的な負担も軽減されます。

例えば、上記のブラックジャックの例を用いると、ケリー基準では15%でした。
しかし、ハーフケリーを使用すると、資金の7.5%分のベットすることになります。

資金の増減が緩やかになるので、負けにくい分勝ちにくいという一面があります。

ケリー基準とハーフケリーを比較

ハテナを測る天秤

ケリー基準とハーフケリーは、どのような差が出るのかを比較します。
実際に例を使って説明していきます。

例えば、ブラックジャックを例に比較します。
条件は、

  • 5連勝
  • ケリー基準は資金の15%をベット
  • ハーフケリーは資金の7.5%をベット
  • 配当2倍

とします。
上記の条件で5連勝した場合の結果を、以下の表に示します。

連勝数ケリー基準ハーフケリー
1$115(+$15)$107.5(+$7.5)
2$132.25(+$17.25)$115.56(+$8.06)
3$152.09(+$19.84)$124.23(+$8.67)
4$174.90(+$22.81)$133.55(+$9.32)
5$201.14(+$26.24)$143.56(+$10.02)

上記の結果から分かるように、ケリー基準では、最初の資金の約2倍以上になっています。
しかし、ハーフケリーの場合は、最初に資金の約1.4倍になっています。

賭け金が半分だからと言って、勝ち額も半分になるということはありません。
金額が大きくなればなるほど、ケリー基準とハーフケリーの差が開きます

したがって、ケリー基準は、リスクを取る代わりにリターンも大きくなることが分かります。
また、ハーフケリーは、リスクを分散する代わりに、リターンが少なることが分かります。

どちらを使用するかは、自分の資金としっかり相談することが大切です。
資金が少ない場合は、無理せずにハーフケリーを使用しましょう。
資金が無くなってしまえば、元も子もなくなります。

まとめ

英語が書かれているノートとペンの画像

ケリー基準は、理論上資金が無くなることのない投資方法です。
ゲームに最適なベット額を導き出し、ゲームを有利にプレイすることが出来ます。

ケリー基準は主に、

  • カジノのベット額
  • 株取引の投資額

などの不確実性のある状況に用いられることが多いです。

また、ケリー基準をより安全に運用するための法則として、ハーフケリーが存在します。
ハーフケリーは、ケリー基準で導き出したベット額の半分をベットする投資方法です。

安全にプレイできる分、勝ち額が少なくなるというデメリットが存在します。
自分の資金状況を理解し、適切な方を選択して使用しましょう。

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