フラワーベット法とは?
フラワーベット法は、ルーレット特有のベット法の一種で、その名の通り中央から花が開くような形で9つのチップを置く手法です。
37個あるナンバーのうち9つにチップを置くため、当たる確率は9/37=約24.3%です。
当たる確率としては低くなってしまうものの、最小配当は9倍、最大配当は144倍と非常に高い配当率が魅力となっています。
したがって、ギャンブルならではのスリルを存分に味わえます。
初心者から上級者まで幅広い層に広く使われているベット法となっています。
フラワーベット法の賭け方
フラワーベット法は、ルーレットのインサイドベット(0~36のナンバーを選んで賭けること)の手法の一つです。
オンラインカジノで主に使用されるルーレットは、
- 1~36の他に「0」が1つだけある「ヨーロピアンルーレット」
- 「0」に加えて「00」もあるアメリカンルーレット
の2種類があります。
アメリカンルーレットはナンバーの数が多い分フラワーベット法で当たる確率が下がります。
したがって、フラワーベット法を使う時は、当たる確率を少しでも上げるために、ヨーロピアンルーレットを選んでください。
本記事では、ヨーロピアンルーレットでプレイすることを前提に確率の解説をしています。
フラワーベット法の賭け方は、以下の通りごく単純です。
- インサイドベットの中段から中央となるナンバーを決め、チップを1枚置く
- 中央のナンバーを囲んでいる四角形の4つの角に1枚ずつ、計4枚のチップを置く(コーナーベット)
- 中央のチップの上下左右に空いている隙間を埋めるように計4枚のチップを置く(スプリットベット)
全部で9枚のチップを置いたら、フラワーベットの完成です。
最初に選んだ中央となるナンバーを囲んで正方形になるようにチップを並べるだけのやり方です。
周りの8つのナンバーではなく、線の上にチップを置くという点には注意してください。
非常に覚えやすく簡単な賭け方なので、初心者の方でも取り入れベット法となっています。
配当率と当たる確率
フラワーベット法を使った時に起こり得る配当は、
- 9倍
- 36倍
- 144倍
の3種類です。
合計9つのナンバーにベットするので、予想が的中する確率は9/37 = 約24.3%となります。
例えば、中央のナンバーを「5」にして9枚のチップを並べた場合、狙える当たりのパターンとその確率・配当率は以下の通りです。
賭け方 | 当選確率 | 配当 |
---|---|---|
ストレートアップ | 約2.7% | 36倍 |
スプリットベット | 約5.4% | 18倍 |
コーナーベット | 約10.8% | 9倍 |
スプリットベットとコーナーベットはそれぞれ4ヶ所置いているので、それぞれに4パターンの当たり方があります。
見事中央に置いた5が当たった場合は、144倍もの高配当になるという訳です。
144倍の内訳は、
- ストレートアップ:36倍
- スプリットベット:18×4ヶ所=72倍
- コーナーベット:9倍×4ヶ所=36倍
となっています。
合計すると、36倍+72倍+36倍=144倍となっています。
次に、どのようなパターンの当たりで、どれだけの利益が得られるのかを詳しくチェックしていきましょう。
配当が9倍になるパターン
正方形に並べたチップのうち、4つの角になっているナンバーのどこかに玉が落ちて当たった場合、9倍の配当が出ます。
このパターンで当たる確率は4/37=約10.8%です。
9倍の配当といっても、フラワーベット法では9つのナンバーにベットするため、利益は出ません。
配当が36倍になるパターン
正方形に並べたチップのうち、上下左右に位置する4つのナンバーのどこかに玉が落ちて当たった場合、36倍の配当が出ます。
上下左右のナンバーが当たると、スプリットベットとコーナーベットが重複するため、18倍(スプリットベット分)+9倍×2(コーナーベット分)=36倍です。
ベット額を差し引いた利益は27倍となります。
上記のパターンで当たる確率は、9倍配当と同様に4/37=約10.8%です。
36倍の配当が当たれば、一挙に利益が得られます。
配当が144倍になるパターン
チップを置いた中心の数字が当たった場合(ストレートアップ)に、最大配当となる144倍が出ます。
ストレートアップの配当率は36倍で、追加で4つのスプリットベットと4つのコーナーベットが重なるため、36倍+(18倍×4)+(9倍×4)=144倍です。
ベット額を差し引くと、実に135倍の利益が得られます。
中央に置く本命のナンバーが当たる確率は、1/37=約2.7%です。
基本的には、9倍や36倍の配当をターゲットにして利益を上げつつ、144倍の高配当も狙えるのがフラワーベット法です。
フラワーベット法のメリット
フラワーベット法の基本的なやり方と狙える当たりパターン、配当率・当たる確率がわかったところで、他のベット法と比べたフラワーベット法のメリットを見ていきます。
フラワーベット法のメリットは、大きく以下の4つです。
- 高配当が当たれば一挙に負けを取り返せる
- 中心以外のナンバーでも配当が出る
- その他の手法と組み合わせれば勝率を上げられる
- ギャンブルのスリルを存分に楽しめる
高配当が当たれば一挙に負けを取り返せる
当たりが出る確率は低いものの、当たった時の配当が大きいことこそがフラワーベット法の魅力です。
積み重なった負けを一挙に取り返せる可能性もあるので、使いどころを見極めれば大逆転も夢ではありません。
中心以外のナンバーでも配当が出る
フラワーベット法では、中心に置いたナンバーを囲む他の8つのナンバーが当たった場合にも配当が出ます。
コーナーベットが当たって9倍となった場合は、利益こそ出ないものの損失もありません。
9倍や36倍の配当を狙いながら、確実に次に繋げていくことが出来ます。
その他の手法と組み合わせれば当たる確率を上げられる
フラワーベット法のみを使うことはもちろん可能です。
しかし、アウトサイドベット(広範囲を選んで賭けること)の手法と組み合わせれば、さらに当たる確率を上げられます。
状況に応じて、単体で使ったり、他の手法と組み合わせて使ったりという楽しみ方が出来ることがフラワーベット法の魅力です。
ルーレットで使用出来るアウトサイドベットの手法としては、
- 2/3ベット法
- ベアビック法
- 666戦略
- 2コラム・2ダズン法
- W(ダブル)ストリート5ベット法
などが存在します。
ぜひ、確認してみてください。
ギャンブルのスリルを存分に楽しめる
フラワーベット法を用いた時に、なんらかの配当が当たる確率は約24.3%なので、およそ4ゲームに1度当たるかどうか、というベット法です。
じわじわと少しずつでも確実に利益を生むことを目指す場合には、あまりおすすめはできない手法です。
当たりさえすれば一挙に大きな配当が出るので、ギャンブルならではのスリルを存分に感じられるやり方です。
範囲は絞られているものの、自分が好きなナンバーを選べることも、ルーレットのプレイにおいて一つの楽しみと言えます。
フラワーベット法のデメリット
当然ながら、フラワーベット法には他のベット法と比べたデメリットも存在します。
フラワーベット法の主なデメリットは以下の4つです。
- 当たる確率が低い
- 使い時をよく考えることが重要
- 資金に余裕がある場合にしか使えない
- ルーレットでしか使えない手法
当たる確率が低い
当たった時の配当が大きいが、そもそも当たる確率である約24.3%を引けなければ、ベット額がそのまま損失となってしまいます。
およそ4ゲームに1度当たるかどうかという確率です。
当選した配当の中には、損益がプラマイゼロとなる9倍配当も含まれています。
したがって、利益が出るパターンの確率は、さらに低い約13.5%です。
使い時をよく考えることが重要
9ユニット分のベットが必要で、当たる確率が低いフラワーベット法は、むやみに乱用するべきではありません。
ルーレットを空回しするなどをして、「このナンバーに賭けたい!」という数字がある時にフラワーベット法を採用しましょう。
資金に余裕がある場合にしか使えない
フラワーベット法には、9ユニット分の資金を用いるので、最低でも9ドルの資金が必要です。
勝負に負ければ、1ゲームだけで9ドルの損失が出ます。
フラワーベット法を使って利益を得るためには、ある程度の回数外れ続ける覚悟がなければいけません。
資金にある程度の余裕があって、さらに賭けたいと思う特定のナンバーがある時におすすめです。
ルーレットでしか使えない手法
ルーレットにおける定番のベット法は、
- ポーカー
- バカラ
- ブラックジャック
などカジノでの他のゲームにも使えるものが多いです。
しかし、フラワーベット法は他のゲームでは使えません。
一度に9つ以上のナンバーにベット出来るのは、システム上ルーレットだけなのです。
ルーレットをプレイするうえでのデメリットとは少し離れますが、注意点として頭に入れておいてください。
フラワーベット法の注意点
フラワーベット法の特性とデメリットを踏まえて、フラワーベット法を用いてルーレットをプレイする時に注意すべき4つのポイントを解説します。
- 始める前に引き際のラインを決めておく
- ベット額は1ドルにする
- 可能であれば空回しをする
- アウトサイドベットも併用する
始める前に引き際のラインを決めておく
フラワーベット法は、損益の波が大きいベット法です。
フラワーベット法を使う時は、のめり込みすぎないように、引き際のラインを前もって決めておくことが非常に大切です。
ギャンブルをあくまでも楽しみの範囲で留められるように、
- 利益が50ドルを超えたらやめる
- 損失が50ドルを超えたらやめる
など、自分の身の丈に合った限界を事前に考えておき、必ず守るようにしてください。
ベット額は1ドルにする
フラワーベット法には9ユニット分の資金が必要となります。
したがって、ミニマムベットが1ドルなので、1ゲームに最低9ドルのベット額が必要です。
例えば、1単位のベット額を10ドルにした場合、外れれば1ゲームで90ドルの損失が出てしまいます。
さらに積み重なればとても大きな額になってしまいます。
したがって、安全にプレイするためにも、1ユニットのベット額は1ドルにしましょう。
もちろん、資金面で大きな余裕がある方なら無理に1ドルと決める必要はありません。
可能であれば空回しをする
フラワーベット法は、ある特定のナンバーに賭けたい時に有用なベット法です。
したがって、ある程度の回数を経たうえで「次はこのナンバーが来そう」という目星がついているタイミングが使いどころです。
オンラインカジノのルーレットでは、ベットをせずにルーレットをプレイする「空回し」が可能な場合があります。
空回しが出来る環境であれば、事前に何回か行って、目星がつけられたところでフラワーベット法を用いるのが良いです。
ただし、空回しが禁止されているオンラインカジノもあるので、遊ぶカジノのルールを必ず確認してから行うようにしてください。
アウトサイドベットを併用する
当たる確率が低いという特性を持つフラワーベット法のリスクヘッジとして、アウトサイドベットを併用するのがおすすめです。
チップの枚数が多くなる分、必要な資金も少し増えてしまいます。
しかし、外れた時の損失額が軽減され、当たった時には配当が少し増えます。
フラワーベット法の応用法
フラワーベット法は、当選率は低いですが、当たった時のリターンが大きいため、ルーレットを楽しむことが出来る必勝法です。
資金に余裕がある方は、フラワーベット法を応用して、当選確率を上げることが出来ます。
フラワーベット法は、9枚のチップを並べる方法です。
9枚1セットとし、2セット以上を複数の箇所に配置する「複数賭け」を用いれば、当たる確率が低いというフラワーベット法の弱点を大いにカバー出来ます。
9枚×2で計18枚のチップを置けば、当たる確率は単純に2倍に上がります。
ただし、当たった時の配当は、何箇所にベットしても変わらない点には注意が必要です。
あくまで資金に余裕があり、確実に大きな利益を狙いたい方はぜひ試してみてください。
まとめ
ルーレットにおけるインサイドベットの手法の一つである「フラワーベット法」について解説しました。
フラワーベット法は、9つのスポットに対してベットする手法です。
当選確率が約24.3%と低いものの、最大144倍もの配当を狙える、まさにギャンブルならではのスリルを存分に楽しめるベット法です。
1単位のベット額を1ドルにすれば、最低9ドルから利用できます。
使いどころを見極めれば、誰でも取り入れられる手法です。
資金に余裕があって、数回負け続ける覚悟が出来る時に使うのがおすすめです。
利用する際には、引き際をしっかりと設定してから実践するようにしましょう。
当選率が低いことか、連敗を繰り返して大きな損失に繋がる可能性があります。
大きな損失を未然に防ぐためにも、引き際の設定は重要です。
ぜひルーレットにフラワーベット法を取り入れて、スリルがあり充実したプレイを楽しんでください。