日本にカジノを誘致する
世界では、様々な国でカジノが運営されています。
近年、日本にもカジノを誘致しようという動きがあります。
カジノを誘致するためには、カジノのための法律が必要となります。
したがって、カジノのためにカジノ法案（統合型リゾート(IR)整備推進法案）が作られました。
カジノ法案とは、統合型リゾート(IR)を作るための法律です。
日本では、まだカジノ法案は始まっていませんが、成立はしています。
カジノは、破産者が増える懸念があるとされています。
日本でカジノ法案が成立されたのには、それなりの理由があります。
日本の経済を良くしていくためにも、「観光客を呼び込んで財政難をなんとか乗り越えていこう」という目的があります。
賭博としてではなく、今後の日本経済を見据えての作戦でもあります。
危ない環境を作るのではなく、カジノ施設の収益を日本経済にも還元していくというものです。
安心して利用できるような環境にするため、適切に管理や運営をするとも決められています。
IR（統合型リゾート）とは？
IRとは、日本で楽しい時間を過ごせるように考えられた施設が集まった「複合観光集客施設」です。
カジノだけが目的ではなく、同じ一区画の中に魅力的な施設を多々作ります。
- 観光で泊まれるホテル
- 買い物が楽しめるショッピングモール
- アミューズメントパーク
- スパなどの温浴施設
など、様々な施設が集まった複合施設のことです。
カジノだけをメインとしている訳ではないため、IR（統合型リゾート）では、老若男女楽しめます。
皆が日ごろの疲れやストレスを発散しながら、思いっきり楽しめるような施設となっています。
IR誘致の有力候補地
日本ではIR誘致に向けて、様々な準備が行われています。
IRが誘致される候補地は、
- 夢洲（大阪）
- マリーナシティ（和歌山）
- ハウステンボス（長崎）
- 名古屋（愛知）
- 常滑（愛知）
- 台場（東京）
となっています。
横浜市も有力候補として挙がっていました。
しかし、2021年8月の横浜市長選挙にて、カジノ反対派の市長が当選したため、IR誘致が撤回されました。
また、具体的な誘致の準備が進んでいないが、撤退の意思も見せていないのが、
- 台場
- 名古屋
- 常滑
の2つの都市です。
IR（統合型リゾート）は世界中にある
日本は、IRという面では、世界に後れを取っています。
海外では、すでにIRが運営されているところが多々あります。
様々な施設があり、盛り上げる場所にもなっているため人気があります。
また、観光収入も多く入ってきます。
マカオ
マカオは、日本から飛行機で約4時間で着きます。
遠すぎない距離で気軽に行くことが出来るということもあり、日本人に人気があります。
マカオは、カジノで盛り上がっていますが、世界遺産などもあり、素敵な国です。
ホテルも充実していて、まさに現実世界を忘れて癒されるような素敵なところもあります。
中には、お城のようなホテルもあり、ホテル内にカジノフロアがあります。
きらびやかで素敵な景色の中、カジノが楽しめる場所になっています。
他にも、ゴンドラに乗りながらショッピングが楽しめ、古くからある遺跡なども見ることが出来ます。
シンガポール
シンガポールでは、IRを作ってから観光収入が倍になっています。
したがって、カジノは人気があり、他の国からも利用者を呼び込める魅力を持っていると言えます。
シンガポールの場合、外国の中でも治安が比較的良いです。
したがって、日本からも旅行先として選ばれることが多いです。
一年中夏の気温なため、服装には困りません。
また、夜はネオンがキラキラしていて綺麗な国です。
ラスベガス
ラスベガスは、世界で最も有名なカジノ都市で、非常に人気があります。
思う存分ゆっくりと楽しめるカジノホテルが多数あり、観光客で大変賑わっています。
24時間営業のレストランやホテルも多々あるため、いつの時間でも楽しめる場所です。
他にも、大型テーマパークや高級ナイトクラブもあり、カジノ目的ではない人でも楽しめます。
1日だけでは時間が足りない程、遊べる場所が多々あります。
したがって、小さい子どもでもゆっくりと楽しめるような観光地になっています。
モナコ
モナコは、誰もが憧れるようなお金持ちの国として知られています。
モナコのIRは、ゴージャスな印象が強いです。
どの国でも味わうことが出来ない、特別なゴージャス感を楽しむことが出来ます。
宮殿のような佇まいをしているカジノは、世界中のカジノ観光客から人気を集めています。
カジノで遊べるメリット
カジノは、海外では観光という分野で多くの人を集めています。
海外で人気のカジノを日本に誘致すると、海外と同様なメリットがあるのでしょうか。
日本でカジノが遊べるメリットについて紹介してます。
- 日本だけの経済効果は限りがある
- カジノはどの国でも人気
- 実際の試算では経済効果は大きい
- 働く場所を提供できる
- 周辺環境がインフラ整備で活性化する
- 統合型リゾート(IR)が誘致されていない地域でも活性が期待できる
- 新型コロナウイルスが落ち着いた後の起爆剤になる
日本だけの経済効果は限りがある
日本人だけでの経済効果が全く無い訳ではありません。
しかし、外国人にも来てもらえることで、さらに経済効果が上がります。
実際に、中国観光客による爆買いは、日本経済に効果をもたらしました。
特に、日本の家電製品や洋服など、様々な物の質が良いと評判です。
したがって、海外から注目を浴びることで、日本の経済をよくすることが出来ます。
カジノはどの国でも人気
カジノが出来るラスベガスやシンガポールでは、一般的なショッピングモールよりも人気があります。
- カジノ
- 宿泊
- スパ
- ショッピング
- アトラクション
- 映画
など、様々な楽しみがIRにはあります。
したがって、多くの観光客に期待できます。
政府としても外国人観光客に来てもらうためには、カジノは重要だと考えています。
そのため、一気にお金を使うような娯楽を日本人のために作るというより、外国人観光客を呼ぶ込むための手段として考えています。
もし日本になかったカジノができたとなれば、外国人観光客の見る目も変わってきます。
日本経済が停滞しているため、起爆剤になればと考えています。
実際の試算では経済効果は大きい
外国人観光客に来てもらうために、カジノを施設として作った場合の試算というのが、実際の数値が出ています。
大和総研が公表した資産によると、なんと年間で約2兆も効果があると出ています。
さらに、カジノが出来るような統合型リゾート(IR)を作った場合、IR建設の経済効果は約5.1兆円もあります。
まだ日本にはカジノが出来る施設ができてはいません。
実際にカジノができた場合の経済効果は大変大きいものとなります。
今の停滞している日本経済が、一気に上向きになることを期待できます。
働く場所を提供できる
これから新しい施設を多々造り上げることになると、働く場所を様々な方へ提供できます。
働ける場所が増えるということは、お金を稼ぐ機会が増えます。
お給料をしっかりと貰えれば、好きなものを購入でき、また経済が回ります。
働くところが無く、余裕が無いと、人はお金使いません。
したがって、上手に経済を回すことが出来ません。
周辺環境がインフラ整備で活性化する
カジノをはじめ、様々な施設を作り、観光客に楽しんでもらうためには、利便性が必要です。
せっかく様々なことが楽しめる場所でも、外国人観光客が不便に感じるような環境ではよくありません。
統合型リゾート(IR)を誘致すると同時に、インフラ整備が進みます。
周辺地域も便利にするための工事が進み、地域全体の活性化にも繋がります。
統合型リゾート(IR)が誘致されていない地域でも活性が期待できる
統合型リゾート(IR)が誘致されている地域だけが、経済的に潤うようなイメージを持っている方は多いです。
しかし、外国人環境客は、統合型リゾート(IR)でもカジノや施設を楽しみつつ、他の地域にも行ってみたいと考えます。
そのため、「カジノが日本でできる」というきっかけが重要になります。
何日間か滞在し、他の地域にも観光に行く可能性が高くなります。
すると、日本全国の観光地を中心に、様々な場所で外国人観光客を期待できます。
誘致された地域だけでなく、日本全国で観光業が盛んになり経済を回すことが出来ます。
新型コロナウイルスが落ち着いた後の起爆剤になる
新型コロナウイルスの影響で、ずっと観光産業が衰退しています。
極力どの国でも新型コロナウイルスに感染しないように、移動しないようにしています。
したがって、海外から観光客がほとんど来なくなりました。
しかし、必ず近い将来、新型コロナウイルスに打ち勝ち、外国人観光客が再び戻ってきてくれます。
世界的に旅行する文化が戻ってきた時、日本にはIRやカジノがあると、日本を旅行先に選んでもらえる可能性が高くなります。
少しでもリゾートな気分で楽しみたいと思っている人は多いです。
カジノがあるだけで、様々な国の中から選んでもらう可能性が増えます。
カジノで遊べるデメリット
日本で中々IRができないのは、デメリット部分を考え慎重になってしまうためです。
どんな点をデメリットと感じているのか紹介します。
- ギャンブル依存症への心配
- マネーロンダリングの心配
- 治安が悪化する恐れがある
ギャンブル依存症への心配
ギャンブルは、最初はそのつもりがなくても、遊んでいくうちに歯止めが利かなくなる心配があります。
実際、日本には、
- パチンコ・パチスロ
- 競馬
- 競艇
- 競輪
などがあります。
ほんの少しの気持ちで始めた方でも、気付けばやめられなくなっている人は多いです。
本来遊びで使える金額には留まらず、消費者金融や闇金融などでお金を借りてでも依存してしまう人もいます。
世界で見ても、比較的にギャンブル依存症になってしまう日本人は多いと言われています。
マネーロンダリングの心配
カジノが日本にできることで、マネーロンダリングの心配がされています。
マネーロンダリングは、犯罪などの悪いことをして得たお金を、働いて得たお金のように見せかけることです。
きれいなお金になってしまうことで、どこからの資金から分からなくなってしまうため、危険だと反対している人が多々います。
実際に、マネーロンダリングをする人はいます。
カジノで汚いお金をしようし、綺麗なお金へとされるケースがあります。
過去に例が多々あることから、日本にもマネーロンダリングをするつもりで訪れる外国人への心配がされています。
治安が悪化する恐れがある
カジノは楽しいギャンブルです。
外国人が日本にカジノができたとなれば、興味を持ってくれます。
しかし、儲けが大きい分、治安が悪化してしまう心配があります。
実際、IRを誘致する場所として候補に挙がっている地域では、難色を示している方は多いです。
韓国では、治安への対策不足で、カジノ依存症の人で溢れかえりカジノホームレスと呼ばれる人がいます。
カジノホームレスたちは、カジノでお金を使いすぎてしまい、自分たちの住む場所を失ってしまった人です。
そして、周辺のサウナに住み着くなど、治安が大きく悪化しています。
したがって、カジノを日本に誘致することを拒んでいる方が多いのが事実です。
日本ではカジノへの対策をしっかりと考えている
カジノによる様々な悪い前例が各国にあります。
したがって、日本ではカジノが引き起こすデメリットへの対策について考えられています。
具体的な対策をしないと、韓国と同じように依存症になってしまう人が多く出てきてしまいます。
防止策や治療方法についても、しっかりと考えています。
求められるルールが多い
日本人が入場する時には、まず6,000円が別途かかるようになります。
さらに、身元をしっかりと確認するために、マイナンバーカードを提示しなければなりません。
さらに、顔認証システムも導入される予定です。
入場制限についても決まっていて、月に10回、週に3日までとなっています。
やりすぎないように、クレジットカードでの購入が出来ないようにするなど、様々な工夫をしています。
借金をして生活が出来なくなる程までにならないように、ルールを決めています。
さらに、ギャンブルで依存してしまうのは、病気の一つとしています。
したがって、2020年度からは医療保険の適用対象とすることも決定しています。
カジノに関しては他の国でもルールを決めている
韓国の例を見ても分かるように、カジノは楽しいが依存してしまう可能性があります。
したがって、国ごとに様々なカジノに対するルールを決めています。
ただ、カジノを運営している国が全て同じようなルールという訳ではありません。
さらに、日本に比べると、それほど厳しいルールではありません。
皆がカジノを利用しやすくなっています。
日本では、カジノに対して慎重になっているため、厳しいルールを設けています。
また、逆に厳しすぎるのではないかという意見もあります。
犯罪の収益にも目を光らせている
マネーロンダリングに対して、日本ではしっかりと対策を行うための準備をしています。
本人確認を徹底して、金融機関などにも協力してもらっています。
しかし、マネーロンダリングが行われないようにする法整備が不十分だと、海外から言われています。
カジノで成功しているラスベガスの対策の仕方を参考にしながら、慎重に法整備がされようとしています。
カジノが日本にできるのはいつ？
本来IRは、東京オリンピックに合わせてオープンする予定でした。
しかし、新型コロナウイルスの影響もあり、カジノ誘致についての話し合いを一旦停止にせざるを得なくなりました。
したがって、まだオープンする気配はありません。
具体的に、あと何年でオープンするとは言えない状況となってしまいました。
新型コロナウイルスが無かった頃は、2025年頃にできるのではないかと言われていました。
新型コロナウイルスが落ち着くまでは、外国人観光客も望めないため、先の予定は未定とされると考えられます。
カジノの誘致は全国で3ヶ所と決まっている
カジノを誘致することで多少のデメリットはあります。
しかし、経済効果を期待する自治体が多いので、自分の県に誘致したいと考えている人は多いです。
カジノは、全ての都道府県に作る訳にはいきません。
全国で3ヶ所と決められています。
最も有力な候補地はとして、大阪が有力と言われています。
なぜ外国人は入場料が無料なのか
日本人のカジノへの入場料が6,000円に対して、外国人は無料になります。
カジノを楽しみにしている日本人にとって、入場料の差はズルイと思ってしまいます。
しかし、カジノを日本に誘致する主な目的が、外国人観光客に日本でお金を落としてもらうことです。
外国人観光客を増やすために、入場料は無料となっています。
また、もし日本人も気軽にカジノを利用できるようにすると、ギャンブル依存症への懸念が高まります。
まとめ
カジノ法案（統合型リゾート(IR)整備推進法案）は、統合型リゾート(IR)を作るための法律です。
海外ではすでに、
- マカオ
- モナコ
- ラスベガス
- シンガポール
などの都市にIRは存在します。
IRの経済効果は非常に大きいです。
したがって、日本にIRを誘致することによって、大きな経済効果に期待できます。
IRを誘致する場所は、全国で3ヶ所と決まっています。
候補地として挙がっているのは、
- 夢洲（大阪）
- マリーナシティ（和歌山）
- ハウステンボス（長崎）
- 名古屋（愛知）
- 常滑（愛知）
- 台場（東京）
となります。
他にも、候補地として挙がっていなくても、PRを続けている地域はあります。
IRが誘致されることで、周辺環境やインフラの整備によって、地域全体の活性化に繋がります。
また、働く場所が増えることから、日本人としての経済効果も高まります。
日本にIRを誘致することによって、世界中のカジノが目的の観光客に期待できます。
日本は、カジノに関連するトラブル対策を行い、安心して遊ぶことが出来る環境を作ることが求められています。