カウンティングとは?
カウンティングは、主にブラックジャックで使える攻略法です。
様々な攻略法や必勝法の中でも、かなり広く知られている攻略法です。
カウンティングとは、すでに出ているカードを記憶し、これから引くカードの確率を予測する方法です。
ブラックジャックだけではなく、バカラなどでも使われている有名な攻略法です。
勝率や利益を上げたいプレイヤーにとって欠かせない攻略法です。
カウンティングはいつでも使える訳ではない
日本にはランドカジノはありませんが、海外のランドカジノではカウンティングが禁止されている場合があります。
カウンティングは、どのカードが出たかを数える方法ですので、メモが無いと難しい方法となります。
したがって、メモが禁止されているランドカジノでの使用は難しくなります。
しかし、ライブカジノやオンラインカジノでは、メモを使用しても問題ありません。
また、通常のカジノでは、
- 配られるカードがリセットされているタイミングが分からない
- デッキがいくつ使われているのか不明
といった点から、カウンティングが無意味になってしまう可能性があります。
しかし、オンラインカジノやライブカジノは、カードがリセットされるタイミングが明確になっています。
したがって、リセットされたと同時にカウンティングを開始できます。
カウンティングの仕組みを説明
カウンティングは、場に出ているカードを記憶していくことで、まだ出ていないシューの中のカードを予測していく方法です。
シューとは、ゲームを進めていくうえで、これから引くカードの集まり(デッキ)を入れておくボックスを指します。
注目する点は、シューの中身は毎回変わるものであり、必ず偏りが発生することです。
偏りを利用する考え方がカウンティングになります。
ブラックジャックのカウンティングの仕組み
ブラックジャックは、ジョーカーを除く52枚のトランプカードを1デッキとし、特殊なカードの数え方をするゲームです。
表示 | カウント |
---|---|
2,3,4,5,6,7,8,9,10 | 2,3,4,5,6,7,8,9,10(表記された数字のまま) |
J, Q, K | 10 |
A | 1 or 11 |
上記の表から分かるように、カードそれぞれの持つ数字の役割は、
- 絵柄である「J(ジャック)、Q(クイーン)、K(キング)」は10
- 「A(エース)」は1または11
- 「2 ~ 10」は表示されている数字
になります。
それぞれの数字が1つずつあるのに対して、「10」だけが4つとなっています。
したがって、ブラックジャックは「10」として見なされるカードが多く含まれたゲームです。
カウンティングをする具体例を見ていきましょう。
手札の合計が「10」や「11」
例えば、プレイヤー側の合計値が「10」や「11」であったとします。
ブラックジャックは21に近いほど勝ちとなるので、シューの中に「10」が多く残っているほど勝率は高くなります。
手札の合計が「15」「16」「17」の場合
プレイヤーの合計値が「15」「16」「17」などの、「21」にあと一歩届かない数値だとします。
シューの中に「10」がたくさん残っている場合は、バーストしてしまう可能性が高くなります。
ディーラーのアップカードが「10」の場合
ディーラー側のカードを見ることは重要です。
シューの中に「10」のカードが多い場合で、ディーラーのオープンカードが「9」あるいは「10」などの高い数値だったします。
ディーラーが次に「10」を引いてしまう可能性が高いため、ディーラーがバーストしやすいと予測できます。
ディーラーがバーストしやすいため、自分は無理せず、相手にカードを引かせてバーストさせた方が良いと判断できます。
カウンティングすることにより、自分が有利な立場なのか、不利な立場なのかを判断していくことが重要です。
カウンティングの方法
カウンティングとは、場に出ているカードを覚えることで、シューの中身がどういう状態かを判断する方法です。
しかし、実際に場にある全てのカードを暗記するのは簡単では無いです。
1人のプレイヤーとディーラーの間だけ行っても、決して簡単だとは言えません。
「ライブブラックジャック」などのオンラインでは、他者とも一緒にプレイすることになります。
複数人のカードを全て暗記するのは、相当な記憶力が必要となります。
したがって、カウンティングを簡略化するために攻略法が考えられました。
考えられた攻略法とは、カードをグループに分けて数値化し、簡単な計算で管理するカウンティング方法です。
カウンティング方法は7種類あり、
- ハイローシステム
- カジュアルシステム
- K – Oシステム
- レッドセブンカウント
- ハイオプトワン
- ハイオプトツー
- ゼン
の7種類となります。
7種のカウンティング方法について解説していきます。
ハイローシステムの解説
ハイローシステムは、カウンティング方法の中でも内容が分かりやすいため、初心者におすすめの方法です。
ハイローシステムでは、
- 「10」「J」「Q」「K」「1」を「-1」
- 「7」「8」「9」を「±0」
- 「2」「3」「4」「5」「6」を「+1」
のような3種類で管理します。
偏りを見極めるために重要な「10」を、マイナス値としてまとめてカウントすることにより、偏りを見分けやすくするものです。
ハイローシステムは、自分のカードだけではなく、ディーラーやプレイヤー全員のカードが対象となるので、広い視野が必要になります。
場に出ている全カードの割り当てた数字を足すことで数字の偏りが分かるようになります。
例えば、全ての数字を足してマイナスになった場合、「10」と数える数字が多く場に出ていることが分かります。
逆に、合計がプラスの場合は、「10」と数える数字がシューの中に多く存在することが分かります。
したがって、合計数の大きさによって、賭け方を変える方法となります。
カジュアルシステムの解説
カジュアルシステムは、多くの人が気軽に扱えるように簡単な使用で作られたカウンティングシステムです。
主に感覚的に行うことから、頭を使わずに使うことが出来るのがメリットです。
カジュアルシステムは、場に出ているカードの数値が高いものが多いと判断したら、積極的に勝負します。
また、数値が低いカードが多いと感じたら勝負に出ず慎重に進めていくものです。
決して難易度の高いものではないので、初心者が行いやすい方法です。
また、カウンティング方法の一番基礎とも言えるものです。
K-Oシステムの解説
K-Oシステムは「ケーオーシステム」または「ノックアウトシステム」とも呼ばれる、カウント値を使用したシステムの入門的な方法です。
「ハイローシステム」とは似ていますが、カウント値が異なっています。
ハイローシステムでは、「2」~「6」を「+1」としたカウントを、K-Oシステムでは「2」~「7」までを「+1」とカウントします。
そして「8」「9」の2つの数字が「±0」となり、「10」以上のカードと「A」を「-1」とカウントします。
カウント値の合計が+2以上の時は、積極的なベットへ進みます。
また、カウント値の合計が+2未満の時は、慎重なベットに進みます。
カウント値の合計が+2以上か、+2未満かにより、プレイのスタイルを変える特徴があります。
レッドセブンカウントの解説
レッドセブンカウントは、ハイローカウントを軸として、赤の7を通常と違う扱いにするカウンティング方法です。
また、レッドセブンカウントは、中級者への第一歩となるカウント法です。
したがって、ベーシックに慣れてきた方が挑戦するのに適した方法と言えます。
カウンティングの基本的なことはハイローシステムと同じです。
しかし、レッドセブンカウントは「7」のカードのカウント値を、色によって分けることが大きな違いと言えます。
レッドセブンカウントは、赤色の「7」が出た場合は「+1」、黒色の「7」が出た場合は「±0」とカウントします。
まず、スタートのカウント値が「シューのデッキ数×-2」になります。
ほとんどのブラックジャックゲームの場合、6デッキまで組まれています。
したがって、スタート値は「6×-2」の「-12」からスタートです。
カウントを始めてから、マイナスが減っていき「0」に近づいたときが勝負のタイミングとなります。
ハイオプトワンの解説
ハイオプトワンは、1デッキ専用のカウンティングシステムです。
また、ハイオプトワンは、中級者向きの方法です。
ハイローシステムと似ていますが、カードの分け方が少し異なっています。
- 「10」「J」「Q」「K」を「-1」
- 「2」「7」「8」「9」「A」を「±0」
- 「3」「4」「5」「6」を「+1」
とカウントし、特徴としては、「2」や「A」を「±0」としていることです。
難易度は高くなりますが、上記のようにカウントすることで、より精度の高くなります。
さらに精度を高めるためには以下の2つの方法を取り入れると良いです。
- Aのサイドカウント
- トゥルーカウント
2つの方法について具体的に解説します。
Aのサイドカウント
「Aのサイドカウント」のAとは、ブラックジャックの中でも「1か11」を示す特殊なカウントするカードのことです。
特殊なカードであるAを特別なカウントと扱うことは、より精密なカウンティングに繋げられます。
具体的には、各スーツに13種類のカードが存在し、4スーツで1デッキとなっています。
「A」は4枚入っていることから、1/4デッキに1枚「A」が入っていることになります。
したがって、1/4デッキ分のカードが出たタイミングで、「A」が出ていなければカウントを「+1」します。
また、「A」が2枚以上配られている場合は、カウントを「-1」します。
トゥルーカウント
トゥルーカウントは、カウント値をシューの残りの枚数で割った値を示し、値を基準にしてチャンスか否かを判断する方法です。
具体的には、カウント値が「-2」でシューの残りが20枚だった時、「-2」÷20より-0.1となる計算です。
計算した数値が大きければ大きいほど、チャンスがあると判断できます。
ハイオプトツーの解説
ハイオプトツーは、上級者向けのカウンティングシステムです。
そして、カウント値を4分割にし、ハイローシステムの精度をさらに高めた方法です。
追加要素としては、ハイオブワンと同様になります。
具体的には、「-1」を省き、新たに「+2」と「-2」を導入したものです。
カウンティングは、
- 「10」「J」「Q」「K」を「-2」
- 「2」「3」「6」「7」を「+1」
- 「8」「9」「A」を「±0」
- 「4」「5」を「+2」
となります。
特徴は、「-1」を省いて新たに「+2」と「-2」を導入し、「A」を「±0」としてカウントすることです。
「A」 を「±0」としたことが、精度をさらに高くするポイントとなっています。
ゼンシステムの解説
ゼンシステムとは、上級者向けのカウンティングシステムで、カウント値を細分化(4分割)し、精度をさらに高めたものです。
カウント値や追加要素でハイオプトツーと近いものがあります。
ゼンシステムの特徴として挙げられるのは、「A」のサイドカウントを不要とすることです。
カウンティングは、
- 「10」「J」「Q」「K」「A」を「-2」
- 「2」「3」「7」を「+1」
- 「8」「9」を「±0」
- 「4」「5」「6」を「+2」
とします。
「A」をハイオブツーでは「±0」としてカウントしましたが、ゼンでは「-2」とカウントします。
ゼンは、安定性を重点的に考えたもので、「±0」「+1」「+2」のカードの配置を見ると、バランスが良いことが分かります。
バランスがとれていることによって、安定した信頼できるカウンティングが実現できます。
追加の要素は、ハイオブワンとハイオブツーと同様、トゥルーカウントです。
ハイオブツーやゼンほどの上級者向けのシステムになると、かなりカウンティングに慣れたプレイヤーでなければ習得は難しいです。
カウンティングの実践例
ブラックジャックは、プレイヤーの判断が勝負に大きく影響するゲームなので、場の状況を正確に判断することが重要です。
冷静に判断するためにも、カウンティングを使用することが、有利なゲームを運びに繋がっていきます。
ここでは、数あるカウンティングの中から、分かりやすい「ハイローシステム」を用いて実践例な説明します。
ほとんどのカジノでは、自分を含め最大プレイヤー7名とディーラー(計8名)でゲームが行われます。
プレイヤーが5名参加する場合を想定して説明していきます。
カウンティングの結果が±0の場合
例えば、
- ディーラーが「8」「K」
- プレイヤー①が「3」「6」「2」「5」
- プレイヤー②が「J」「Q」
- プレイヤー③が「4」「3」「K」
- プレイヤー④が「A」「10」
- プレイヤー⑤が「9」「8」
とします。
ハイローシステムのカウンティングによって、それぞれの手札のカウンティングをすると、以下の表のようになります。
プレイヤー | 手札 | カウンティング |
---|---|---|
1 | 3, 6, 2, 5 | +4 |
2 | J, Q | -2 |
3 | 4, 3, K | +1 |
4 | A, 10 | -2 |
5 | 9, 8 | ±0 |
ディーラー | 8, K | -1 |
上記の表より、カウンティングした値の合計が±0となります。
「±0」の場合は、ゲームの状況に特に変化がないことを示します。
つまり、「10」の枚数が偏っていないことになります。
したがって、様子見しながら賭けていきましょう。
カウンティングの結果がマイナスの場合の対処法
ポイントとなるのは「10」のカードです。
「10」は全てマイナスと数えているため、マイナスが多ければ多いほど「10」のカードがシューから出ているということになります。
言い換えると、合計の数値がマイナスであればあるほど「10」のカードを引く可能性が少ないということです。
したがって、カウンティングの結果がマイナスなら、無理な勝負には出ない方が良いです。
カウンティングの結果がプラスの場合の対処法
「10」ではないカードが場に出ているほど、プレイヤーにとってプラスとなる面が大きいと言えます。
すなわち、シューの中に「10」のカードが多めに残っているということです。
合計の数値が大きければ大きいほど、「10」のカードを引く可能性が高いことになります。
したがって、ヒットやダブルダウンを積極的に選ぶことをおすすめします。
カウンティングのメリット
カウンティングを行うにあたって、どの様なメリットがあるかを見ていきましょう。
- 状況を理解して勝負できる
- 攻略している感じを楽しめる
状況を理解して勝負できる
カウンティングを利用することによって、「10」の残り枚数を理解して勝負することが出来ます。
自分が置かれている状況がどのような状況なのかを理解することで、適切な対応を取ることが出来ます。
したがって、勝率を上げることが出来ます。
攻略している感じを楽しめる
カジノゲームを作業感覚でしていても、楽しみはありません。
カウンティングを行うことで、実際にカジノゲームを攻略している気になれます。
さらに、勝利することでより実感することが出来ます。
楽しむという本質をより引き立たせることが出来ます。
カウンティングのデメリット
- ランドカジノでは使用できない
- メモが必要となる
ランドカジノでは使用できない
ランドカジノでは、カウンティングは使用禁止とされています。
理由としては、カウンティングをすることによってプレイヤーの勝率がかなり上がってしまうからです。
それほどまでにカウンティングという手法は、使用することで利益を生み出せるものとされています。
実際に使用する際には、オンラインカジノで使用するようにしましょう。
メモが必要となる
カウンティングを行うには、だれが何の手札を持っているかを計算しなければなりません。
少人数の場合は、ある程度は頭の中で計算できますが、人数が増えるほど難易度は増します。
したがって、メモを使用してカウントするほかありません。
ランドカジノでは、メモの使用を禁止されています
したがって、利用できる場所は限られてしまいます。
カウンティングの注意点
カウンティングは信頼性のあるものですが、必ずしも常に勝てる訳ではありません。
仮に、場に出たカードからシューの中身を読めたとしても、自分が賭けた金額やアクションの取り方でゲームの結果は大きく変わってしまいます。
「とにかくカウンティングすれば負けるわけはない」などと軽く思い込まないように、常に冷静沈着な行動が大切です。
冷静な判断が出来るようになるためには、カウンティングをしたときに「負けるパターン」について認識しておくと良いです。
ブラックジャックにおいてプレイヤー側が有利なのは、シューの中に「10」のカードが多い時です。
裏を返せば、シューの中に「10以外」が多ければ多いほど、プレイヤーが不利になると言えます。
さらに、プレイヤー側が不利になりやすい状態とは、「10以外」のカードの中でも、「2」「3」「4」「5」「6」の5種類が多い時です。
上手く「10」「J」のような高い数値のカードを引けば、タイミング良くブラックジャックになることはあります。
しかし、シューの中に小さな数値のカードが多い場合、なかなか合計値が21に近づけません。
プレイヤーが不利になる状態は、言い換えれば、ディーラー側がバーストしにくくなるとも言えます。
以上のように、シューの中に「10」のカードが多い場合、相手に「10」を引かせてバーストさせれば、自分が勝利できます。
反対に、シューの中に、「2」「3」「4」「5」「6」といった小さな数値のカードが多い場合は、積極的に勝負しない方が適切です。
上記の理由から、カウンティングにおいては、「2」「3」「4」「5」「6」をプラスとして他のカードから分けてカウントしています。
カウンティングしている時は、プラスに偏ってきたと認識したら、慎重な行動に出ることが重要なカギとなります。
まとめ
カジノでカウンティングする方法は、実はとてもシンプルです。
経験を積むことで、誰にでも使用することが出来ます。
しかし、一般的にランドカジノでカウンティングは禁止されている場合が多いです。
したがって、カウンティングが可能なオンラインカジノで実践しましょう。
カウンティングを使えば、絶対に勝てるという訳ではありません。
しかし、慣れてきたら、他の攻略法なども組み合わせて活用することで、勝率をよりアップさせられます。
ランドカジノでは禁止されている筆記用具使用も、オンラインカジノなら問題がないです。
まずは練習だと思って試してみてはいかがでしょうか。